みそろぐ

好きなことを好きなだけ書く。

LZ-A6の試聴感想 (レビューもどき)

はじめに

七福神商事様にお願いしてLZ-A6をお借りして、レビューをさせていただくことになりました。

レビュー受付ページ: https://www.tsh-corp.jp/home/?page_id=1374

イヤホンのレビューってほとんどしたことないし、自分の耳がちゃんとしてる自信は全くないのですが、聞いて思ったことをつらつらつらと書いてみました。
もし参考になれば幸いです。

TL;DR

  • 軸によって本当にかなり音が変わる。これはすごい。
  • Red軸めちゃめちゃ好きでした。低音すごいのに、籠もりがない不思議な音でした。
  • Pink軸+LOUD ONは頭悪い音がして非常にいいです。
  • いずれの軸も味は濃いめな印象でした。
  • 音ゲーの曲とか好きな人にはおすすめなんじゃないかな

音以外のあれこれ

  • ケーブルはちょっとゴムゴムしくて安っぽい
  • つけ心地はいい感じ。ただ筐体のサイズは大きいので合わない人には合わないかも
  • 付属のイヤチップはペラい感じのロータリーっぽい形のシリコンチップ
  • 筐体が金属なのでヒヤッとしてて気持ちいい

写真

梱包

外箱


中箱

中身


音の感想 (レビュー...?)

かなり書き散らかしているので、ほーんと読み流す感じでよろしくお願いします。

前提

環境

PC <-> RUDD14 <-> UD-H01 <-> イヤホン

チップとかケーブル

  • チップ: Final E
  • ケーブル: 指定がなければ付属品

自分

いつもは、
Pinnacle P1 + YYX4763 -(2.5mm)-> XDP-30R
で聞いてます。
これまでは、SE310, IE8, UM3X, DN-1000, S20と移り変わりました。

自分がイヤホン試聴する時に気にすること

  • 刺さる / 刺さらない
  • 籠もる / 籠もらない
  • ボーカルに艶があるかどうか(雰囲気
  • 音が広い / 狭い (雰囲気
  • 低音があるかないか

第一印象

聞きながらメモしてる感じです。

[曲: アイ / 沼倉愛美]
ギターの音が控えめに聞こえる。非常にさっぱりとしている。
P1と比較すると中音域が少なく感じるのは確かだと思う。

バスドラの音は締まっている。量はめっちゃ多いわけではない。 やっぱりドンシャリドンシャリだけど、ボーカルがちゃんと楽器とかの中でちゃんと埋もれずにいる。
いや、、埋もれている、、かも?
すべての他の楽器と同じようにボーカルも一つの楽器として鳴っているなという印象。

どこかボーカルの艶やかさみたいなものは感じにくい。何に因るものかはちょっとわからない。。
とにかく音が多く聞こえてくる。
スピード感?というのか、音のキレみたいなものは抜群なように感じる。とにかく籠もりというのを一切感じさせない音のように思う。

LOUDを入れると完全に違うイヤホンになる。 さっきないと言っていた籠もり感が感じられるようになり、ベースであったり、ギターの音が全面に出てくる。
ボーカルも印象としては割合が大きくなっている。
恐らく相対的に高音域が控えめになることで、青天井の会場で聞いている感じではなくなり、ホールとかで聞いているような感覚に近しいものになる気がする。

個人的にはLOUDをONにしている方が音楽を聞いている感じがして楽しい気はします。自分が濃い味が好きなのかもしれませんが。
分析的に聞きたいときはOFFの方がいいかもしれませんね。

LOUD OFFだとごくごくあっさりなのかと言われたら全然そういうことはなくて、LOUD ONだとめちゃ濃い味になるという感覚が近しいかもしれません。
LOUD OFFでもかなりローはちゃんと出ているなと思うので、LOUD ONだと昔使っていたIE 8かな??という感じになります。
ちょうどIE 8の低音調整ダイアルのMINとMAXの関係に近しい、、ような気がしますが、過去の話すぎてちょっと忘れてます。
ありふれた悲しみの果てを聞いてますが、LOUD OFFでもベースの音がしっかりと曲中ずっと聞こえていて、濃厚さを感じさせてくれます。
LOUD ONはボーカルに厚みが増す印象というのが正しいかもしれませんね。

あーでも曲によりますね。
Dive to BlueをLOUD ONで聞くとめちゃ重々しい曲に聞こえます。
重い感じの曲をONで聞くのは迫力がましていいかもしれませんが、Dive to Blueみたいな爽やかなごちゃごちゃしている曲をONで聞くと、なんかそうじゃない!!みたいな気持ちになりました。
とはいえOFFでも迫力がないわけじゃなくて、、、一歩引いた感じというか。

MOMENT RING(Hi-Res) をONで聞くとサビはめちゃめちゃボーカルが近くなります。近いというか量、圧、がすごいという感じですね。
私はこれはOFFで聞きたいですね。

Ruby eclipseは濃いですね。

ここでP1に切り替えたんですが、なんというか、自然というかあっさりとしているかな印象です。
個人的に、音の出方はかなり近しいような感じがします。
どちらも刺さりみたいなものはないですし、過度に籠もっているという印象もないですし。

P1、久々に純正のケーブルで聞いてますが、かなり閉鎖的と言うか、中音域が強め、というよりかはリケーブルした状態のだとかなり高音域が出るようになってさっぱりした音になっているのだなと気づきました。

ノズル交換

ノズルを交換してみます。

左3つが、下記のA-1/A-2/A-3
中央3つが、下記のB-1/B-2/B-3
右3つが、下記のC-1/C-2/C-3

説明書を見ると、
低音が、Pink, Purple, Red
ボーカル(中音)が、Silver, Dark Blue
高音が、Dark Gray, Yellow, Black, Light Blue
らしい。

低音め→高音めで並び替えると、
Pink, Purple, Red, Silver, Dark Blue, Dark Gray, Yellow, Black, Light Blue
になるとのこと。

また、別の分け方として、周波数レンジに以下の3グループがあるそうだ。
Aが10Hz~40kHz
Bが15Hz~30kHz
Cが20Hz~20kHz

そして、各グループの中で、
3000~7000Hz帯に+3dB, 0dB, -3dB
で味付けが変えられているものがあるようで、これらを順に1,2,3で表現すると、

  • A-1: Blue [9] (上記のLight Blue?
  • A-2: Black [8]
  • A-3: Red [3]
  • B-1: Gold [7] (上記のYellow?
  • B-2: Dark gray [6] (Grayの誤植だろう(どうでもいいけど
  • B-3: Pink [1]
  • C-1: Dark Blue [5]
  • C-2: Silver [4]
  • C-3: Purple [2]

らしい。[n] は低音め→高音めのランキングの順位。
つまり、デフォルトの黒はかなり高音よりのセッティングらしい。

細かいことはよくわからないけどたしかにノズルの形状とかフィルタの濃さ?とかが違う気がする。

ので、まず真逆と書いてあるPinkに試してみようと思う。

[Pink B-3]

音源は沼倉愛美さんのアイ。
LOUDを入れてないのにかなり締まった低音が主張してくる。

LOUD ONのPinkはもうどっしりとした音になる、が、すごいなと思うのは恐らくこのイヤホンの一番の低音寄りのセッティングだろうに、高音が完全に駄目な感じになるとか、ボーカルがこもりまくるという印象はなく、とにかく低音が主張してくるけど決してその低音が他の音域を食いつぶしている感じではないんですよね。
上質な低音にまみれる感じといいますか。

Pink+ONの最強の状態でかめりあさんのNITROUS CANNONとか聞くと頭悪くなりそうな音が流れてきますね。
これはこれで癖になる、、いいっすねこれ。

逆にさっぱりしてる曲なんだろうかと思って猫叉MasterさんのElement of SPADA聞いてみましたが、バスドラの主張がすごいw
ただそれに負けないで霜月はるかさんのボーカルではきちんと聞こえてきますし、なんかこれは面白いなぁ。

低音寄りのセッティングにしたことによって、若干デフォルトの設定で耳に馴染みのなかった、ハイハットとか10kHz~(適当)の音あたりがおとなしくなったように感じられて、聞き疲れを起こさない感じがします。
高音での聞き疲れは多分なくなりましたが、低音で疲れるとは思いますが。。
アイマリンのDive to Blueに戻りましたが、OFFにしてもベースがすごいまぁよく聞こえます。
ONで聞くと、、ものすごい低音ですが、でもちゃんとボーカルとかはって感じで、低音ホンあるあるの~400Hzの音しか聞こえないみたいなのにならないのが驚きです。 低音めっちゃ好きな人にむしろこのイヤホン勧めたいですね。
自分もIE 8昔使ってたのでちょっとこれいいなと思い始めて来てしまいました。

Pink+ONで、LeaFさんのDoppelgangerとか、体に悪い感じの音がしてきて非常に良いですね。
μ'sのLOVELESS WORLD(Hi-Res)もすごいなんかそう!この曲はこういう感じで聞いても楽しい!というか本来の聞き方!
という音がしてきます。ひったすらドコドコ言ってるんですが、なるほど4-way 6driver、ボーカルはきちんと聞こえてくるので新鮮です。
低音、、、ということでデレマスのクレイジークレイジーを聞いてみましたが、ハコで聞いてるときみたいな体に悪そうな低音が頭の中に響くのはなかなか良いですね。

いろいろな曲聞いてみましたが、Pink+Loud ONは、すごいいいです。
もちろんものすごい低音イヤホンになるのですが、何度も書いている通り、低音によって他のものがスポイルされない感じというのが、いかにもこのハイブリッドな感じがして、私は今まで聞いたことがない経験をしました。

ここで聞き疲れを起こしたので日を改めました

日を変えて再試聴開始。
Pink+ONは明らかにやりすぎ感がすごい。
Pink+OFFでも相当量の低音が出てますね。
サブウーファを強めに出してる時みたいな音がしますね。
あんまりこういう音経験したことないのでこれだけでもかなり面白いです。
Rootageのアルバムの曲をちらほら聞いてますが、低音好きな音ゲーの曲好きな人にはかなり強く進められるかなと思います。
ハイハットが微妙に主張が激しいのが好みが分かれるかもしれないなぁという感じはしますが、、Level Oneとかはちょっと聞き疲れします。多分。Pink+OFFの状態でも。

Pink楽しいですが、そろそろ他の軸を試してみます。

[Purple C-3]

周波数上限が20kHzだからなのかもしれませんが、A6を初めて聞いた時の爽快感がないなぁと言うのが率直な印象。
そしてPinkと比較すると低音がこう、締まった感じが無いかな?という印象です。
全体的にくぐもった、というといい印象はないですが、感じに聞こえます。明瞭感はちょっと少ないかな。
なんかWestoneの音っぽい感じがします。ので、好きな人は好きなんじゃないかなぁ、、

[Dark Blue C-1]

めっちゃ籠もってる!!!!!!
ボーカルがめちゃ前に出てきますが、ガーゼに包まれたボーカルが前に出てきている感じです(伝わってほしい
自分の嫌いな感じなハイハットのガシャガシャ感や、ゴチャ付いた高音域の音、みたいなのがもろ出てきてしまっていて、試聴機の状態がこれで固定されてたら絶対に自分は買わないし、0.5s聞いてこれは要らないってなるな、という音です。
"3000~7000Hz帯に+3dB, 0dB, -3dB"
なので、うーんなるほど、確かにここが盛られるやつは自分が好きじゃない気がしますね。
ということで流れでX-1のやつを他のも聞いてみようと思います。

[Gold B-1]

あーー・・・?別にそんなに嫌いじゃないなという音ですね、、、
OFFの状態だとなんかパンチがない感じはします。
X-1はボーカル特化なタイプなのかもしれませんね。ボーカルが良く聞こえます。
沼倉愛美さんのアイを聞いてますが、このボーカルはガーゼ通してる感はそこまで感じません。
ONにしてみましたが、籠もりがちょっと目立つような感じになってしまいますね。
C-1に比べて嫌い度合いは減りましたが、自分の苦手な後ろで鳴ってるギターがごちゃついてる感は残ってるので、なんかまぁこれで音楽聞くことはないかなぁ、、という感想。
もしかしたら何らかハマる曲があるかもしれませんが、、

[Blue A-1]

あー...B-1よりちょっと広い会場になった感じ、、ですかね。
やっぱりX-1なのでボーカルが非常に真ん中にどーんといる感じなんですが、その他の音がボーカルから離れたところにいる感じですかね。。
上が40kHzになったこともあるとは思うんですが、ハイハットが主張する感じになるので、それによって音の広さを感じるのかなぁとちょっと思いました。
主張すると言っても刺さる感じではないです。存在感が増すと言うか。

X-1系は総じてなんでしょう、すごい不自然感を感じました。それこそイコライザでボーカルのところをくいっと持ち上げているような感じがします。
そのせいなのか、ボーカルの艶っぽさみたいなのをあんまり感じない印象です。
自分はそう思ってしまいましたが、ボーカルを前面で聞きたい~という人には十分に選択肢に上がりそうです。
たぶん自分がドンシャリ好きなので、相性が悪かったのだろうなと思います。

[Red A-3]

周波数特性は同じで、中音域を弱めてるやつに変更しました。
デフォルトがA-2なのでそれからボーカルを引っ込めた感じになるのでしょうか。

あーーーー好きですね。
私はX-3が多分好きなんでしょう。
まずボーカルが引っ込むという感じはしなくて、A-1のときに微妙だなーって思っていたボーカルの籠もり感や、ギターのガシャガシャ感などが引っ込んで、純粋に自分からすると音質がクソ良くなったという感想です。
解像度が上がった感じです。もしかしたら自分にとっての解像度とは、3~7kHz帯のごちゃつきの少なさということなんじゃないかなということを、このイヤホンの試聴を通じて気づいたかもしれません。
とにかくボーカルがクリアに聞こえます。量はもちろんX-1系と比べると少ないのですが、それでもどセンターで適度な量で聞こえます。X-1は目の前5cmで歌われている感じだったので、今感じているボーカルの量は適度なんだろうと思います。
LOUDをONにすると、低音がちょっと暴力的になります。
クレイジークレイジー聞いてますが、体に悪そうな音がビシビシと入ってくる感じがします。
同時に、ボーカルに厚みが出るので、これはこれでいいなぁとPinkのときにも思っていた感想ですが、感じております。
B-3と違うのはやっぱり抜け感ですかね。B-3と比べて高音よりになってるだけあり、もうちょっと広いところで聞いている雰囲気が出て、私はこちらのほうが好きです。少なくとも常用するのであれば。
B-3はB-3であの心地よい頭の悪い音はなかなか出せないと思うので、気分によってはそっちにすることもありそうです。

低音もガッツリ出てますね。
LOUD ON入れちゃうともう低音イヤホン!!!!!!!!!!!という感じがしすぎてしまうので、あくまで普通の音の範疇で低音ちゃんと出てるなーと思えるOFFの状態が一番好きかもしれません。
曲によって入れたり外したりでもいいかもしれませんね。
まだ全部の軸聞いてませんが、多分私はこの軸が一番好きです。
低音が出てて、籠もってなくて、高音も刺さらずにしかし抜けるように出る、私の好きなドンシャリの音です。
ドンシャリ、、ドンシャリなのかな。そこまで派手にドンシャリじゃないはず、、いいドンシャリです(?)

[Dark gray B-2]

最もニュートラルっぽい軸にします。
ぱっと聞きで、特になんの感想も出てこないですね。。
A-Xにあった若干の聞き疲れする高音たちが居ない気がするので、長く聞くにはいいのかもしれないですね。
音がちょうどいい範囲にまとまっている感じがあるので、音に包まれたい感じというか、ある程度広い空間で聞く音が好きな人は結構おすすめかも知れません。
面白みはないですが、これはこれでいいかなという気持ちになってます。
なんだか独特の残響感がある気がします。癖になる。

LOUD ONにするとちょっと中低音域帯がもや付く感じがあるので、相性があんまり良くない...かなぁと言う感想です。
OFFの方が好きです。

[Silver C-2]

高音が抑制された結果か、ちょっとした息苦しさを感じます。
反面、A-X, B-Xで高音のシャリ付きが気になってしまう人はいいかもしれません。
LOUDなしでもなかなかボーカル重視な音ですね。
んーでも、少し緩めの低音がかなり大きめに聞こえますね。
ボーカルが、、、なんかこう、無機質な感じに聞こえてしまう感じがするので私はあまり好きではないかもしれません。
無機質というかみずみずしさがないというか伸びがないというか、、長いこと聞き続けてることによる耳の疲れなのではないかという気もするのでなんとも言えませんが。

これもLOUD ONにすると低音がただ多いなぁという感じになってしまうので、あんまり自分の好みではないです。

[Black A-2]

最後に元の軸を試してみようと思います。
A-3を聞いてしまったあとなので、上で籠もりは感じさせないと書きましたが、それと比較すると籠もりは感じますね。
ただB-2, C-2よりはこちらのほうが好きな音ですね。
高音が出てくるので、なんだか音が多いという感想をやっぱり抱いています。
B-2のときに感じた、ある程度広い空間で音を聞く感覚、の広さがもうちょっと広くなった感じですかね。

X-2系はLOUDをONにしないほうがいいかなという印象でしたが、A-2はそうでもないですね。
ただ締まった感じではなく緩やかな低音がぼわっと出てくるので、苦手な人は苦手かもしれません。
多分もやついている感はあるのですが、上に余裕があるのでそこまで息苦しくならないのかなぁという印象です。

[他のイヤホン/ヘッドホンとの比較]

[Pinnacle P1]

音の雰囲気としてはX-2系に近しい感じがしますが、低音の量が明らかにA6と比べて少ない気がします。
ただ、これはP1が少ないというよりかはA6が多分多いです。
A6は楽しい音なのですが、その分聞き疲れは起こしそうだという印象です。
P1は長い間聞いていてもなかなか疲れないという印象です。

音の分離感や解像度はA6の勝ちかなぁと思いますが、A6はノズルによって変わってしまうのでなんとも言えません。。
音の良さとは一体何なのかが自分の中でよく分かっていないので、なんとも言えないです。
少なくともX-1系の音よりかはP1の音のほうが著しく好きです。
あとはP1の方がボーカルが艶っぽいかなぁという印象です。P1の方が自然な音で、A6は人工的な音という印象です。
P1にはクレイジークレイジーでの暴力的な低音というのは一生出せないと思います。それが出せるA6はすごい。
ただ、O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!はデフォルトでかなり低音がバキバキなので、A6の、一番好きなA-3で聞いてると、かなりしんどかったです。多分A-2とかで聞かないと厳しいんだと思いますが。。
メギツネは、P1で聞くとちょうどいいんですが、A6だとうるせえ!!!って感想になります。
もともと味付けが濃い曲をA6で聞くと塩分過多になってしまうんですかね。
P1がモニターライクな音なんて言ったらハァ?と言われそうですが、A6に比べたらモニターライクなんじゃぁないかと思います。1歩引いて音楽を聞けるという感じでしょうか。A6は音の中に自分がブチ込まれる感じがします。

[HD6xx]

ヘッドホンと比較するのはどうなのという話ですが、、
HD6xxは余裕がありますね。A6はある意味窮屈な音だったような気がします。試聴時の音量が大きすぎた可能性がありますが。
ボーカルの艶っぽさは圧倒的だなぁとため息漏れが出ます。
これと比較してもA6(A-3)は相当低音出てたなと思うので、もしかしたらかなりの低音ホンなのかもしれません。
A-3で比較するから間違ってる可能性がありますが。
糞耳だと怒られる気はしますが、音域のバランスとしては近しいものがあるんじゃないのかなぁという気が、、少なくともバリバリシャリつくとか、低音しか聞こえないとか、めちゃめちゃ籠もってるとか、そういうことはどちらもないはずなので。。。
A-3とは似てないですが、A-2/B-2あたりとは似てる、、、ような、、、
何にせよ、HD6xxと比べてA6はもっともっと人工的な音なので、二郎でも食べてみるかみたいなノリで聞いてみるのはどうでしょうか。

[QT2 w/ YYX4753]

QT2はボーカルの表現がちょっとしんどい感じがありますね。解像度が低いってこういう事を言うのだろうか、、
いや、でも、悪くはないと思います。私これで全然常用しようと思えばできるので。
むしろ艶という概念だけだったらA6よりちゃんとしている感じがします。
低音の量だけでいうとかなりA6と同じくらい出ている感じがします。ちょっと頭悪くなれるくらいには出てるかな。
んまぁ~~でも結構雰囲気はA-3のA6と似ている感じがしてきました。
ただ、やっぱりハイハットとかの高音が雑な印象はちょっと受けます。聴き比べてるからなんだかそう思うけど、単体で聞いたらこれはこれでいい音じゃんねと満足してしまいそうな気もしますが。。

と思ってA-3なA6に切り替えましたが、すいませんちょっとレベルがやっぱり違いますね。
多分これは解像度と分離感と言うんだろうと思いますが、96kbpsとロスレスの音源の違いみたいなものを感じます。
音がちゃんと色々なところから聞こえてくる感じがするんですよね。
QT2は全部一緒にまとまって飛んでくるというか。

QT2に戻りました。ドンシャリっぽいというのは似てると思うのですが、、
ドンシャリっぽいんですが、QT2の方がかなり閉鎖的な空間で聞いている感じがしますね。そうするとドンシャリじゃないんじゃないかという感じがしますが、、語彙力が完全に足りない。
ボーカルがあと遠いんですかねこれは。そして平面的。
5倍以上値段が違うのでしょうがないですが、レベルは違いますね。ただ、QT2はQT2で良い音だなぁと今さら思いました。
あ、でもつけ心地はA6の方がめっちゃいい。QT2痛くなる。

まとめ

低音がちょっと強め、というのはベースで、自分の好きな音を探せる楽しいイヤホン。
A->B->Cの順番で、高音が抑えられていって、音場が少しずつ狭くなっていく印象。
1->2->3の順番で、籠もる音が減っていき、ボーカルの量が減っていくという印象。
味付けはちょっと濃い目で人工的。二郎みたいな。二郎ほどじゃないけど。

3.5万円という値段はまぁそんなもんでしょうという感じ。普通に買いたいと思うレベル。というか悩む。
イヤホン18個分だと考えれば1つ2000円になるのでむしろかなりお得かも。
自分ってどういう音が好きなんだっけ、というのを探すことができたのは、今回お借りして非常に良かったこと。
とはいえ、A-3/B-3の音はなかなか癖になる音だったので、これを聞くために欲しくなってしまいますね。。。
IER-M7欲しいなとか思ってたんですが、ちょっと迷い始めてしまいました。
これでリケーブルとかしたりしたらまたいろいろ変わっていくのかなと思います。
とにかく、結構色んな人が楽しめるイヤホンなんじゃないのかなと思います!各軸によってかなり音が違うのでいい軸を探せると思います。ただ、試聴がなかなかし辛いので、ぜひ七福神商事様に試聴の依頼をしてみてはいかがでしょうか。